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保険となったグルー治療

保険となったグルー治療

2019年12月に保険適用となった「グルー治療」は、正式名称ではありません。グルー治療は静脈内に医療用瞬間接着剤を注入して、静脈をふさぐ治療方法です。瞬間接着剤を使うため、英語で糊(接着剤)を意味するグルー(glue)治療と呼ばれます。この瞬間接着剤の主成分は市販のアロンアルファと同じもので、シアノアクリレート(cyanoacrylate)という物質です。医療に使われるのは意外と歴史が古く、50年以上前から使われています。正式名称はありませんが、日本静脈学会では「シアノアクリレート系接着材による血管内治療」と呼んでいます。

スーパーグルー治療とグルー治療

グルー治療のことをスーパーグルー治療と呼んでいる場合があります。基本的には同じ治療で、どちらが優れているという訳ではありません。保険適用となったグルー治療は米国製の「ベナシール」という製品を使ったものですが、一般的にスーパーグルー治療と呼ばれているのは日本で認可されていないトルコ製の製品を使っている場合が多いようです。通常、保険適用外になります。日本で保険適用で安全性が確認されているのは米国製ベナシールによるグルー治療のみです。


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