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弾性ストッキングを着用する時間帯

弾性ストッキングは「日中」に着用するのが基本です

下肢静脈瘤の保存的療法に用いられる弾性ストッキングについて、「寝ている間も履いたほうが良いのか?」と疑問に思う方は多いと思います。基本的に弾性ストッキングは日中に着用し、就寝時には脱ぐのが原則です。ただし、長時間の着用で皮膚がかぶれやすい方や違和感を感じる方は、無理せず帰宅後や入浴時に脱いでしまっても問題ありません。

重力と静脈血の関係

起きて活動している間、重力の影響で静脈の血液は足にたまりやすくなります。弾性ストッキングを着用すると、脚に適度な圧をかけて血液のうっ滞を防ぎ、心臓への血流を助ける効果があります。一方、横になって眠っている間は、心臓と脚がほぼ同じ高さになるため、血液は重力の影響を受けにくくなり、ストッキングによる圧迫が不要になります。静脈瘤の症状が強い方は、寝るときに足元を少し高くして寝ることで、さらに血流がスムーズになります。

就寝中にむくみが気になる場合は?

さまざまな理由で日中に弾性ストッキングを着用できない方もいらっしゃると思います。
「朝になってもむくみが引かない」「夜間にむくみが気になる」という方は、医療用よりも弱い圧の市販の着圧ストッキングを就寝中に試してみるのもひとつの方法です。ただし、就寝中のストッキング着用については、症状や体調によって注意が必要な場合もありますので、必ず医師に相談してから使用するようにしてください。


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