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下肢静脈瘤でも普通の生活では血栓の心配はない

足の深層静脈で血液が固まり、その血栓が血液に乗って肺の血管に詰まるという深部静脈血栓症(通称エコノミークラス症候群)は、実は入院中の患者さんに多く発症します。また、下肢静脈瘤のある方が発症する割合が少し高く「下肢静脈瘤は弱い危険因子」という海外の調査報告があります。この情報から「下肢静脈瘤は放置すると血栓が飛んで突然死を招く」と間違った受け取り方をされるようになったと思います。また、下肢静脈瘤の治療の際、合併症でエコノミークラス症候群が発症することもあり、血栓予防のために下肢静脈瘤の手術をするというのでは本末転倒です。普通に生活していれば血栓ができる心配はなく、症状もないのに下肢静脈瘤の手術を受ける必要はありません。


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