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弾性ストッキングの取り扱い方法

弾性ストッキングの洗濯方法

下肢静脈瘤の保存的治療に使われる弾性ストッキングは、毎日着用することが基本です。そのため、替えを用意し、こまめに洗濯するようにしましょう。洗濯の際は、全自動洗濯機を使用するとストッキングが伸びてしまう可能性があるため、手洗いをおすすめします。ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、やさしく押し洗いした後、よくすすぎましょう。タオルに包んで水気を取り、直射日光の当たらない風通しの良い場所で陰干ししてください。

ゆるくなったら買い替え時

弾性ストッキングは使用を重ねるうちに徐々に圧迫力が弱くなっていきます。着用時に「ゆるい」と感じたら、買い替えのサインです。患者さんから「サポーターで代用できますか?」と質問を受けることがありますが、一般的なサポーターでは適切な圧迫が得られず、かえって一部を強く締め付けてしまうことで症状が悪化する恐れがあります。そのため、専用の弾性ストッキングを使用してください。

弾性ストッキングが適さないケース

弾性ストッキングが有効なのは、下肢静脈瘤によるだるさやむくみなどの自覚症状がある方、外科治療を希望しない方、うっ滞性皮膚炎のある方、妊娠中の方などです。また、外科治療後の合併症予防としても使用されます。一方で、症状のない網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤の方に対しては、弾性ストッキングを着用しても効果は乏しいとされています。


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